意思決定に数字を使う方法を学ぶ!「マンガでわかる管理会計」

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こんにちは、イナフクカズヤです。

今回は「マンガでわかる管理会計 はじめてでもわかる儲けのからくり」という本を著者の税理士である原尚美先生から献本いただきました。

事業拡大を検討している僕としてはお金を使ってビジネスをしていかなくてはいけません。

今まではすべて直感で動いていたのを数字というものを理解しなくてはいけなくなりました。

そんな僕にとっては良き機会、じっくり拝読させていただきました。

Contents

チーム化する場合の意思決定について

僕はフリーランスのコーダーを集めて、フリーランスのチームを作っています。
自分自身で仕事をする場合、チームを作る場合、ブログやTwitterなどの効果を測定するなど、意思決定には悩まされています。

✅ どの程度の時給や日給をお支払いするか?
✅ 見積もりベースでお支払いしたほうがいいのか?
✅ が設定してる時給より安い案件が来た場合にどうするか?
✅ 機材の投資はどうするのか?
✅ チームメンバーに機材や教育などの投資をすべきか否か?
✅ 自分の時給はいくらにすべきか?
✅ 自分の時給を含めて最低どのくらい1日で稼がないといけないのか?

などなど、様々な視点で意思決定や目標値、効果測定をしなくてはいけません。
が、数字が苦手な僕としてはいつも頭を悩ませています。

というか、どういう風に計算すべきか?よくわからないんだよね。

この辺りの問題を解決できないか?と思いまして、
こちらの本を手に取った次第です。

そもそも管理会計って何?

そもそも管理会計ってなんだよ?というところからですが、
管理会計とは、こちらの本を読んでいく内に「数字を使って未来の予測やどの選択肢を選べばいいのか?など数字を使って意思決定を行う(助ける)ための手法」という風に理解しました。

この本について

「(C) 原尚美・鎌尾こんぶ・ウェルテ2020/オーム社」

この本については管理会計をマンガ形式で学ぶことができます。
マンガのストーリーはこちら

さくら製菓は「さくら饅頭」「さくら餅」「さくら羊羹」などの製菓メーカー。
銀行の勧めにより新工場を建設するも「リーマンショック」「糖質制限ブーム」「コロナの影響」により売り上げは壊滅。

工場建設のための融資も滞っており銀座のデパートからも撤退を検討中。

そんな中、銀行からスイーツフェアへの出品打診が来るも佐藤社長と古田部長の間で揉めることに。

佐藤社長は元フランス菓子の職人で数字に弱い。そんな父親を心配した起業家大好き女子高生の桃が父親の幼馴染である百合に相談をもちかける。

そこで桃は百合から管理会計の知識を学びながら父親と共にさくら製菓の立て直しをしていく

という物語です。

管理会計の力をつかって

✅ 原価割れするスイーツフェアに参加すべき理由は?
✅ 利益率が低いさくら最中を生産倍増する理由は?
✅ 毎月300万の返済するには何本のさくら羊羹を売ればよい?
✅ 売上を上げるためには、値引きともう一本プレゼントはどちらが効果的か?
✅ 赤字の新横浜工場をどうやって黒字にするか?
✅ 新商品の生産は機械を購入して内製すべきか?それとも外注すべきか?
✅ 数字だけにとらわれてはいけない理由

など、次々現れてくる問題を解決していきます。

スイーツフェアには参加すべきか?

では、ここで本に描かれている例をあげたいと思います。

さくら製菓は銀行の担当者から、横浜スイーツフェアへの出品を打診されています。さくら饅頭は10万個の買取ですが、販売価格は定価100円に対して60円にしかなりません。さくら饅頭の原価は80円なので、原価割れをしています。さくら製菓は、60円の販売価格でスイーツフェアに参加すべきでしょうか?

さあ、これだけを見た場合、みなさんはどう思いますか?
僕は思いました。原価割れするならやる意味ないじゃん?バカなの?と。

次にこれを見てください。

A案(出品する) B案(出品しない) A案とB案の違い
売上 600 0 600
原材料 300 0 -300
人件費 100 100 0
経費 400 400 0
利益 -200 -500 300

あれ?これを、みるとA案の出品するのほうがマイナス額が小さくなっています。
そうこれこそが管理会計です。

この本の難易度

この本の難易度ですが、マンガならではの良さで概要はつかめると思います。
概要はつかめるけど、管理会計の本だし専門知識だし、この1冊ですべてを理解して腹の中に落とし込めるかは別問題です。数字が苦手な人は多いし、Excelやグラフもでてくるし。

ただ、一言。ざっとでもいいです。
さらっと読んでみましょう。

僕はもうすぐフリーランス歴8年目になります。
最初の頃はコツコツと受託をしていけばいいや!と考えていました。

ただ、人は年をとります。いつまでも今の状況が続くか?はわかりませんし、一人の力には限界があります。
そして、事業を継続していく上でいづれお金の問題にぶち当たります。

僕自身、最初は一人でコツコツと受託をやっていけばいいと考えていました。ただ、一人の力には限界があります。
いづれは受託以外の方法も考えなくてはいけません。いろいろなことをやっていくうちに管理会計の知識は必要になってきます。

僕の場合は、フリーランスになってから7年半です。その間、いろいろなことをやってきました。

✅ WordPressブログ構築ワークショップ
✅ ブログやSNS運用
✅ クリエイター交流会
✅ 武術スクール

でも、やっている内に、このまま続けるべきなのか?どうなのか?というのは毎回出てきているし、続ける続けないは正直直感です。ただし、今になってキチンと分析していればやり続けるべきだったなーと思うのは多々あります。

そういう時に、この管理会計の技術を知っていれば少なくとも意思決定の助けになったのではないか?と思いました。

さいごに

この本はあくまできっかけです。財務会計とは違って管理会計は決まったフォーマットはありません。
だから、自分の仕事にあったものを作らなくてはいけません。ただ、新しい視点を提供してもらえたし、この本を読んでやってみようという気持ちになりました。

今、将来のことで不安をもっている、事業経営を直感で行っている人、キチンとお金を働かせたいと考えている人は是非読んでほしい一冊です。

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